直線上に配置

            草刈り奉仕(池ノ谷、大窓方面高巻きルート)


  毎年続けている活動の一つ
  この地を通過するアルピニストに地元山岳会のせめてもの奉仕である
  この白萩川ルートは取水口から池ノ谷出会いまでの高巻きルートと
  対岸の雷岩から小窓尾根を1600Mで乗り越す池ノ谷ルートとある。
  雷岩までは川床の変化や水量によって、高巻きせずに直接川沿いに行けることもあり
  この高巻きは予備的なルートであるが、安全を第一に考える場合の不可欠なルートでもある

  小窓尾根乗り越ルートは急な斜面で危険が多く、ルートの整備があると安全面が向上する上に
  精神的な安堵感が大きい。ここでの体力の温存が貴重なのだ。
  池ノ谷を遡行する、あるいは下山する登山者にとって最初と最後にあるきつい斜面なのだ。
  

  平成17年6月19日

  梅雨前の晴れた日に協力者によってルートの整備と草刈りを実施した。

 白萩川の取水口に車を止める参加者
 標石
 目立たぬ様に
 ひっそりとそれはある。
ここからがルートの始まり
残雪期は直接川の上を行くが雪が消えると
このルートが使われる。
取り付き地点の草を払う
急斜面に間伐材を利用して杭を打ち
赤丸のマーキングをする。
危険な岩場にはロープを張る
ルートの不鮮明な所ではさらに丁寧に
草を刈る
ようやく白萩川(池ノ谷出合い)を見下ろす
高台に到着。
ここからは急激に斜面を下る。
ここの草刈りは、下山者にとっては最高に
ありがたいところだ。

池ノ谷出会い。
再び白萩川に下りると、右岸に沿ってルートを
工作する。安全ロープを繋ぎ増水時に備える。
さらに、新たなルートの下見をして
より安全なルートを模索する。
残雪のある白萩川の渡渉は
身が切れる程の冷たさだ!

雷岩付近をうまく伝い対岸に渡る事になる

いずれは以前のようにワイヤーを渡すか
橋を作るかしたいものだ。

増水時には危険な為、対岸でビバーク
することもままあるのだ。

雷岩の対岸に渡ると
小窓尾根の取り付き地点にある標柱

ここの草刈りが無いと取り付き地点を
見失う事がある。

初めてこの地を通過する人には大切な
目印なのだ。
同じくマーキングをする。
急斜面の枝を払い、草を刈る
尾根に出ると杉の原生林に竹が繁茂し始めて
ルートを荒らしている。これを払う
その原生林の中に
ひっそりと銀嶺草が真っ白で透明な
姿を見せていた。
同じく足場の無い所には、万一に備え
安全ロープを敷いた。
同じく斜面にたまっている浮き石を
ルート上から除く。長い急斜面ではこの
浮き石がもっとも危険な凶器となる。

       毎年こうしたルート整備を重ねている。
       今回は1400Mあたりまでの整備を行った。次回はさらに上部までの整備を行う。