直線上に配置

              大猫山と猫又山

南又から猫又山    初めての山  大猫から猫又山周回  友人を誘って
平成16年4月30日〜5月1日 
2004年4月30日
 平成19年9月15日(土)
2007年9月15日
平成19年10月14日 
2007年10月14日
 平成20年7月12日
2008年17月12日
細蔵山から猫又山縦走  写真山行だったが     
平成22年5月2〜.3日
2010年5月2〜3日
平成24年10月26日(金)
2012年10月26日 
   





平成24年10月26日(金)
   
平成24年10月26日(金)


    写真山行だったが

山仲間に誘われて今度は大猫山へ行って来た。
参加者3名A氏.T氏

  6:00
いつもの所で待ち合わせて行く。
馬場島で左に折れて白萩川に沿って行くとすぐにゲートがあり進入禁止。


6:50
しかたなくここから30分をかけて取水口まで歩く 
  8:17
 大猫山への急登を1400Mの小さなコルから剱岳を見る。依然として逆行の中である。

このあたりまでが紅葉の限界である。

1550Mの大岩を下ると一人の男性が上ってきたので道をゆずる。猫又山を周回予定であると告げて先に行く。高岡から来たといっている。



   
大猫平は乾いていて、笹林の丘で休憩。
紅葉は既に盛りを過ぎていた。

笹林を歩いて行くとこんもりした丘の上にブルーシートが
畳んで置いてあった。

剱岳の雪は山頂部からさらに下へ伸びていた。
   11:25
大猫山山頂
積雪が20センチ位。腰をかける大地もなく、ガスが山頂を覆い始め、一気に寒くなって来た。

カメラを出したがシャッターを押すこともなくザックに戻した。
携帯でとりあえず証拠写真を撮る。
  猫又山へのルートも雪に覆われて寒そう。
先行した人は私達が来ないので、躊躇しているのだろう、先へ進むことなく様子を伺っているようだ。

この先へは、冬山装備なしでは危険であろう。
男性はストックやピッケルも持参していなかった。 

   釜谷山
風が出てきた。寒いので、すぐに下る。
  12:30

大猫平らの草地で昼。さすがにここまで下ると暖かい。
途中で採ってきたナメコをラーメンに入れて3人で分けて食べ、残ったナメコを醤油ダシで食べた。

暖かい薄味のナメコは大変おいしかった。

引き返して来た先行者はそのまま下っていった。
アイゼンやストック無しでは危険があると思っていたので
下るのが正解。

私達はゆっくりナメコ汁を楽しんだ。



                                

平成22年5月2〜.3日




平成22年5月2〜.3日
2010年5月2〜3日

  細蔵山から大猫山     


2010年5月2日3日 (一泊二日テント泊)
参加者4名
 連日の快晴で一点の曇り無し


ルート 
 2日(日)登山口〜木の根山1234M〜細蔵山1551M〜 1620M幕営
 3日(月)1620M幕営地場〜1800M東芦見尾根稜線〜1827Mピーク〜1920M鬼場倉の頭〜
 大猫山2055M〜大猫平〜馬場島


 新加入の仲間を含めて未踏の稜線踏破を計画した。核心部は鬼場倉の頭と呼ばれる東芦見尾根の通過である。
 (実際の核心部は鬼場倉の頭より手前西側1920Mの小ピークであった。) 
 この連休は会の山行も4カ所に分かれたので少人数の山行となった。
 初日は細蔵山(夏道利用)から一旦下り、どこまで稜線に近づけるかで明日の日程を決める設定だった。
 稜線まで届けば、翌日は猫又山経由でブナクラ峠からの下山計画を立ていた。


2日
8:00

2009年開発された新ルートを使い細蔵山へ向かう。車一台を馬場島にデポ。

見る限り最初のポイント木の根まで雪が見あたらない。
南向きの斜面だ。


8:10
登山口取り付き

残雪期にしか行けなかった長い尾根にショートカットできる夏道が付いた。

ところが最初からの急登で私はピッチが上がらない体調が今一で一汗かいた後も戻らない。足が攣りそうでぴくぴくしてる。薬を飲んで何とか歩くことが出来るようになったが、中間点で共同装備のテントを同僚に持ってもらう事に。

先行者が青色の寝袋をデポしていったのか木にぶら下げてある

10:13
木の根1234Mピーク
ふらふらになりながら何とか木の根山に着く流石に一面の雪景色だった。

昼食
11:30
しばらく細尾根を往きゆっくりと下る。

登りにかかると時々左側に夏道が出てくる
   12:22
細蔵山1551M着
実に4時間30分もかかってしまった。

前方に東芦見尾根の鬼場倉の頭
が見えている。

(核心部は左隅の尖ったピークだった。)
振り返る
  12:25
先を見る。先行者と少し話す。
群馬から来たと言っていた。

先を見ると上部には雪が着いているが下部には藪が出ている。何とか雪を拾って行けそうに見える。下りは雪も緩んでズルズルでいやらしい細い斜面だった。約80Mの下り
最低鞍部からの登りは藪こぎ!

登りにかかると雪がつながっていなく藪に
遮られバテバテ、ザックが重くて大きいので
なかなか抜けられない。まさに格闘だった!
このやろー!
13:27
1550M地点. 藪の中から細蔵山
そうして急斜面の雪がぱっくり切れたトラバースでとうとう私の両足が攣り痙攣をおこしてしまった。にっちもさっちも行かない危険ヶ所で動けなくなってしまった。〈猛烈に痛いー〉いつ崩れるか解らない斜面で急遽鎮痛薬を飲み痙攣ヶ所を包帯できつく縛った。その場は何とかしのいだが、もう限界だった。(もろに運動不足が〜出た!)

青息吐息で少し動いては肩で息する始末。
14:30
リダーの判断で本日の行動を打ち切る。早速、場所を選んで幕営にかかる。テントサイトは、偶然とは言え最高のテラスだった。
南向きの斜面に北側の尾根を背負い、剱岳、立山、大日岳、大熊山、富山湾等見事な観覧席だった。

風もなく雪のテーブルで絶景に感嘆符が続く(すばらし〜い!)

しばらく休むと動けるようになって写真を撮りまくる。

17:30
そのまま夕日が傾くまで飲み食べ語る。
下方は越えてきた細蔵山と木の根山方面
18:30
日本海に日が沈むと、星空が見事だった。
馬場島の光が真下に眺められた。
4:00 起床
6:19 出る

朝の締まった雪は気持良い。

6:26
小ピークに立つ
後方は大日岳、下に中山
振り返ると細蔵山が下になった。
雪稜を渡っていると、リダーのTが熊の足跡を発見した。
昨日の昼頃、鉄砲の音が響いていたので別に驚くこともなかった。かなりの大物だった。

6:55
さらに登ると視界も広がり、細蔵山も随分下方になった。
7:00
東芦見尾根の稜線に立つ。
毛勝ち三山が視野に飛び込む!
南又谷が広く釜谷、猫又へ突き上げている。
ルートを見通すと雪稜の先に雪の付いてない黒々とした斜面が見えている。今回の核心部だ。
7:11
1827Mピークは右から巻いて簡単な藪こぎで通過
7:18
その1827Mピークからいよいよ近くなった核心部を眺める。

雪が付いて無い
7:30
左が深く切れ落ちたナイフリッジを慎重に下る
いよいよ間近に迫る核心部

左側は深く切れてる

7:45
リダーがまず偵察に向かう
鬼場倉の難所1820M〜1870Mの間
約50Mの高度差が核心部

近づくと、左の谷は到底無理と分かる。

岩山というより藪山の垂壁。
下部の小さなルンゼに雪が薄く付いてるいやらしい所。そこに取り付き、トップが強引に登る。ロープ2ピッチ。

9:03

上部はしっかり雪が付いておりコンテで行けた。核心部は余裕なく写真もなし。

その1920M小ピークに出て振り返る
9:06
仲間が次々登ってくる
さらに釜谷山が近く大きくスッキリとした山容を見せている。
9:38
鬼場倉の頭への稜線を見る。
核心部を過ぎると後は稜線散歩で大猫山まで。雪が緩み雪庇の崩落を注意して渡る
9:50
鬼場倉の頭1969M到着

頂上近くの岩の隙間で休憩。
下を見ると尖った岩が雪の中に聳えている。
これがこの地名の由来なのだろうか?

最後の稜線を大猫山に向けて出る
大猫平越しの剱岳
9:59
最後の登り。
鏡面のような熱反射に焦がされているようだった。
   
  10:54
大猫山着2055M。
見事な視界に言葉を忘れる。

それでも落ち着くと各ピークや谷へ目が向く多くの登山者がいるはずでじっと目で探した。
釜谷山
快晴の空、無人の世界だった。
今回私がブレーキになったので、当初の猫又山からブナクラへの縦走は無理と判断し、ここから下山することになった。

名残を惜しんで各自記念写真
11:30
下山開始。
一部でバックステップして、それでも雪が腐っててグサグサなので早朝と違って恐怖心はない。

こちら側の斜面は雪解けが早いのだろう表面の新雪が溶けて汚れが目立った。
12:15
大猫平からテントサイトと通過稜線を見る。

大猫平から下り掛けると、下から単独の男性が登ってきた。高岡の山岳会の人だった。
Tリダーもよく知っている人だったようで話も弾む。
すぐ上でテントを張って、私達を見送ってくれた。
大猫平1857Mからの剱岳
   
あとはルンルンで下れると思っていたらそうは問屋が卸さなかった。

13:38
1550Mの見晴台の下部(一枚岩のロープの所)が上からの雪で雪壁となっている。右は切れている左は急な斜面で逃げようがない。

   仕方なくザイルを出し、トップがリードし引っ張り上げる方式で通過。4M登ると右側に杉の木がありその隙間を登ることが出来た
14:05
全員抜ける

先の単独の踏み跡もあった。
その後もルンルンとは行かず。途中で引き返した登山者の迷走するトレースに惑わされルート探しに時間を失う。地図とコンパスで現在地を特定。
結局すぐ近くにマーキングがあり夏道を拾って下山。

15:04
ブナクラ取水口

16:00
馬場島

馬場島は多くの車とテントで賑やかだった。おまけにちょうど東小糸谷で
骨折事故があり、ヘリが発着していた。
警備派出所に寄り挨拶をして帰る。馬場島荘でも宿泊者が多数で、オーダーストップだった。
腹がへってたまらなかった。

さて総評
まずは私の体調不良で迷惑を掛けたことが最大だった。 それにしても初日の藪こぎには参った!
二日目は何とか歩き通せたので下山できたが雪が付いているのと無いときの差で消耗度が全く違う。

しかし未知のルートを踏破する事が出来て嬉しかった。
なにわともあれ無事完走出来、同行してくれた仲間に感謝したい。


                               











 平成20年7月12日

 平成20年7月12日
                 
           

               友人を誘って

6:13
ブナクラ取水口駐車場
すでに満車状態。

ここでブナクラ方面(赤谷山、猫又山)と大猫方面に分かれる。
ここは950M地点だから山頂までは
およそ1100Mの標高差だ
7:49
駐車場の目の前が登山口
いきなりの急登が始まる。
1530台地
ここから大岩をロープに頼って下る。
9:16
さらに細尾根を伝って木登り同様に這い上がる。
10:10
大猫平に着いたが、一面のガスで視界が良くない。

一旦休憩の後、池塘の間を縫って平坦な大地を奥へ進む
大猫平の上部にはまだ多くの雪渓が残っている。
雪のない斜面には
 ゴゼンタチバナ
スミレの仲間?
10:43
さらに急登を登りきると東芦見尾根に出た。
雪渓に乗り先へ進む
10:52
尾根を先へ進むと小さなピークに赤旗が下がっていて
ここが山頂だった。

11:20頃

尾根を振り返る。
平坦な場所に天幕を張っでゆっくり昼

暫くすると先行していた数人が戻って来た。
見知った人が居て聞くと「藪と雪渓が多くてルートが確認できなかった!」
〜と言って下って行った。

ここから猫又山へも行けるのだが時期によりルーファーが必要だ。

あいにくの天気で、本来眺められる剱岳は全く見えず。
大猫山方面も見えなかった。

残念だったが次回に期待したい。





                                  
                                     



平成19年10月14日



平成19年10月14日
          大猫から猫又山周回
先月経験したので今回は、猫又山までの周回を試みた。

6:18
スタート
7:35
1540mの台地
7:38
大岩をループを頼りに下る
9:19
大猫山に着いた。ここで数人の登山者が休んでいて、私が先へ
進みかけると声を掛けてきた男性が居た。

聞くと猫又山へ行きたいがついて行ってもいいか?


話すと、馬場島荘に宿泊していてここに挑戦したいと登って来たが
連れがあると心強いと私に声を掛けたのだった。
岩手県から来ていると言っていた。
大猫平を見下ろす
あまり紅葉しているように見えない

9:55

尾根伝いに進むと刈り込んでる藪の中に導かれる。
左に寄り狭い岩の間を抜けると
9:56

三角点があった。
そこからに景色は開けて良く見えた。
釜谷山
10:23

日本庭園のような場所を通過。
ブナクラ峠を見下ろす。
左側の落ち込みは残雪期に乗り上げるコル。
そこから急斜面をトラバースしながら、奥の大石を目指す。
直登はハイ松がひどくて無理。
歩きやすい所を進むと、巨石の横に導かれる。
マーキングが下がってた。

その先はカール状の斜面。50M先にブナクラからの
夏道が合流している。

その目印が前方に見える巨石だった。
夏道の合流地点から振り返る。
11:17

夏道に沿って最後の登り。東の方から回り込むよう山頂へ
向かう。
久し振りの猫又山山頂。
釜谷山を見る。
剱岳はまだ逆光に近い
下り始める。よく注意していないと、真っすぐに下ってしまう。
カール状の斜面を下ってゆくと、右側にブナクラへ続く尾根が派生する
その尾根を見定めるのがポイント。
後は急な細尾根を滑らないように慎重に下る、。

落ち込んだ先にブナクラ峠が見えてくる。

その先は赤谷尾根へのルート
12:31
12時を過ぎると、日が回り、紅葉が輝いてくる。
12:58
ブナクラ峠を上から見下ろす。
急斜面を一気に下る。

そこに数組の団体が居て、スイカを食べていた。
腰を下ろす場所もないので、そのまま一気に下る。
先程までいた尾根の上、(上の写真の場所)

覆いかぶさるような岩が出ている。
14:54
大ブナクラを通過。
15:14
登山口にある車に戻る。
お疲れさまでした。

※6:00過ぎのスタートでしたから約9j時間で一周






                                








平成19年9月15日(土)

   
                初めての大猫山

     平成19年9月15日(土)
     山仲間の猫又山までのルートが刈り込んであった、と言う話を聞いて見てこようと出かけた。
     残雪期にしか行く事が出来なかった猫又、大猫の芦見尾根ルートが繋がった。
     半年ぶりの山行で何処まで行けるか、足と相談しながらゆっくり登る。
     急登が続く厳しいルートだが、ブナクラから周遊できることはこの方面の魅力が増えたと思う。
     ただ、大猫平の血塘群、や尾根上の泥炭層などが荒れる前に木道等の整備が
     同時進行されないのはやや不満が残る。
    

馬場島から白萩川に入り
ブナクラ取水口に駐車。
(白萩川は工事中)

既に5台の車がいる。

ここは950M地点だから山頂までは
およそ1100Mの標高差だ

登り口には昨年5月に行方不明に
なった方の捜索案内看板が設置
されている。

7:30
出発
先行者が3.4人いるようだ

急登に、足元のみを見つつ登る
カメラザックの上に乗っけている
三脚が時々木々に引っかかる。

9:01
1530M地点の台地
眺望が良い良い

そこから一旦20m位ガックンと下る。

9:36
台風の影響があり、とにかく暑い!
大汗をかきながら何とか見晴らしの
良い所に着く。
下からの冷風が心地よい。

剱岳は逆光でイマイチ
岩場に補助ロープが
整備されていた。
10:00
大猫平に着く。
1850M
ここは別天地である。

大小無数の池が点在して
開放感に浸ることが出来る

剱岳も、すそ野までもが見通せる。



さて、目的の山頂を見上げるとまだ
随分遠くに見える
標高差200Mだ!
いたる所に池塘があり小さな起伏を
ぬってルートが続いている。

平らな草地にザックを下ろし
大休止 。

大の字になってしばし休息を
むさぼる。

ここまで〜と,,,弱気な気持ちが
湧いてくる。何しろ暑い。
10:30

何とか気持ちを奮い立たせ
歩き出す。



大猫平を見下ろす。
ここの登りは辛かった。

風もなく日にあぶられるのだ


10:45

剱岳もいよいよ迫って迫力満点だ

特に西仙人谷の残雪がのぞける
のはここしかないだろう
11:00

何とか尾根にたどり着く
小雨がザザーと2度ばかり
通り過ぎたのでやや涼しくなった。

奥に猫又山が見える。
ルートはきれいに刈り込んである。

尾根は猫又まで遮る物のない
ルートが続く (剱岳を見ながら)

先行者3人が尾根上を奥に
向かっている姿を見る。
来た所を振りかえる

11:05 
大猫山頂  2055M

山頂らしき所を探し尾根を進むと
少しばかり高くなった丘の上に
旗が掛けてあった。


富山平野が一望できる。
夜景などもすばらしいだろう

とりあえず
冷たいビールをのどに流し込み
丘の上で昼にする。

インスタントラーメンの味噌味が
最高だった!




11:50

尾根を奥に10分ほど進むと
特に見晴らしの良い所が在った。
テントサイト用に刈り込んである
平坦地である。

そこでカメラを据えて日が当たるのを
待っていたが、ガスが薄く掛かって
イマイチだった。

紅葉の時期には
付近は美しく輝くだろう
下って来た青年達と少し話す、
猫又山から1時間30分位で
来たと話した。

聞いていたとおり
猫又山まで刈り込まれているのだ

彼等を送り出し、しばらくしてガスが
湧いてきたのを機に道を戻る。

12:50 
下山開始
先ほどの山頂に戻ると一人の
男性が休んでいた。
挨拶を交わし 先に下り始める

15:30 
登り口着
ヨレヨレになって何とか下山。
ブナクラ取水口の流れで、素っ裸に
なって水浴び。
なにしろ暑かったのだ。


さすがに水は冷たかったが
さっぱりした。着替えて帰宅


 ここから直登するかブナクラから廻るか、どちらからのルートが良いのかは意見が分かれるが、
 何せ健脚向きのルートである。
 今回のルートでブナクラから下れば気持ち楽だろうか。
 いずれにしてもこれからの紅葉の時期には良い。
 テント泊ならばもっと楽しめる。

                                


                                 







平成16年4月30日〜5月1日





平成16年4月30日〜5月1日



            
           
南谷から猫又山
 

平成16年4月30日〜5月1日  2004年 
魚津市片貝川南又谷より猫又山に行く
単独テント泊

この時期には何度か来ているが、このルートは始めてである。
やはり剱岳の姿に圧倒される。
この方面からの剱岳は奥行きのある広い空間に周囲の山並みとの比較がおもしろい。
直近の小窓尾根から、やや離れた赤谷尾根から、遠望の猫又山から、
と同じ方向から画角の違う写真もそれぞれに趣がある。
好天で気温が高く実に歩きにくい山行でした。

4月30日
寝坊をしてしまい、7時過ぎに起床
あわてて車で飛び出すいつものパターン。
途中のコンビニで食料品を買い一路南又へ向かう

ところが林道は杉林の手前で残雪がありストップ。
   (標高543m地点)
8:30
仕方なくなくここから歩くことに!
一台の車も居なかった。
9:30
南又発電所にようやく、、、
発電所からやっと雪の上を歩き始める
10:00
林道に沿って歩いていると、ようやく目的の
山が見えてきた。

10:30
さらに林道を行くと2カ所の谷があり、大きく迂回するが
上からの雪が谷を埋めている。
その最初の谷から遠望する。
 *まだ〜遠い*
11:00
二つ目の谷を埋めている雪渓を下って川におりた。
(最上部堰堤の上あたりと思われる)

川原に降りた正面に川が出ており下山時の目安とする。
あとは見えている長い雪原を行くだけ
長い〜長い〜
新雪がスカスカで足首くらいまで沈む。
実に歩きにくい!
11:25
谷のほぼ中央で石ころの出た島があり
ビールを飲んで昼飯

14:00
ザックに腰を下ろして休憩中(下り斜面に体を向けていた)
突然、ザザーと音がして振り向くと大きな雪のブロックが飛んできた。
私の直前でかろうじて止まった、が、びっくりした。
予見していれば何でもない事だが意表をつかれた。
しかし、驚いたのはそれだけでは無かった。
そのブロックの波紋が新雪表層雪崩を誘発したのだ。
私の足もとにある新雪がまるでエスカレーターのように、流されてゆく
しばらくながめて、その横を、今度は時々、見上げながら行く事にする。
16:00
長い登りをついに尾根に着く
上部にやや急な斜面があるが毛勝谷ほどではなかった。
(尾根から見下ろす)

尾根に着くと正面に剱岳が大迫力で見えている。
上部にテントサイトを探しながら登る。
尾根上には新雪が20〜30センチ位積っていて純白だ。
その尾根上に、大きな足跡が私の行く方向と反対に
尾根を下っている。
直前に通った物のように感じ、尾根を目で追うが姿は
見えなかった。

16:30
頂上直下のブナクラを見下ろす絶景の地にテンサイトを発見
やっと荷を下ろす。

富山湾の夜景はガスが掛かり視界は良くなかった。

20時頃からは雲が切れて真上の半月が明るく照らしはじめ星も明るく瞬いている。

ただ地平線近くには薄く雲がたれ込めて今一冴えなかった。

夜間も思っていたほどには冷え込まなかった。


 夜景を撮ってみた。 尾根が手前に薄く見える

 
5月1日
夜明けの風景     五竜岳、鹿島槍ガ岳を背景に

後ろ立山連峰とブナクラのコル、赤谷山、池ノ平山、剱岳と続く北方稜線
(槍、穂高間の大キレットのような印象を受ける)

朝焼けを期待していたが雲が低く、光を遮り残念であった。
夜明け前から雷鳥の声がしていて、探すと、尾根からブナクラ方向へ
飛んで行くのが見えた。
大日岳に日が射して頂上部が輝きはじめる


7:30
テントサイトを出て頂上に向かう誰もいない! 
快晴で、たまには剱岳を背に記念写真
     
        8:00
               猫又山頂上に着く
               山頂は実に広くこんもりと丘状になっているので
               自由に歩き回れる。
山頂の標識が傾いていたので、石を寄せて直す。
そこだけは雪がなかった。




山頂から南又谷を見る。







10:00
テント場に戻ると2人が尾根に登り着いた。
それぞれ単独で、一人はスキーを履いたまま急斜面を
登って行く、それを食事をしながら下から見ていた。
すごいバランス能力だ。




雲海が徐々に広がり始めて谷を埋めてゆく

10:45
テントをたたんで下山開始
これだけ気温が高いと午後からは雪崩れる危険があるので早めの下山とする。

ぐさぐさに腐った雪に足を取られながら下界に下るガスが徐々に谷を覆い隠しているのが見えている.
谷の後半部になるとガスの中で景色が見えない川の音に注意しながら林道への登り口を探す.
左に寄り堰堤をロープにつかまり越えて谷を登る。
林道に出れば、多少のガスがあっても迷うことはない。
そのまま下る。
スキーヤーが後ろから無言で追い越し、さっと視界から消えた。
かと思うとガスの中から突然5人の集団が何の前ぶれもなく現れたりと、びっくりが二度あった。

13:23
車に戻る。周囲には10台くらいの車が停車していた。
多摩、名古屋ナンバーもあった。


  先に下ったスキーヤーとは雪の消えた発電所の前で又、会った。
  板を始末しているところだった。
  140センチ位の板にデアミールの金具をつけていた。
  靴はプラブーツで、聞くと 「この靴だけは兼用靴でなくても金具はあうのだ」 そうだ。
  あの急斜面は「アイゼンよりもスキーの方が楽なのである」。と言っている。
  何しろスキーは早いし、今回のように足を取られることは無いだろう。
  「50分でここまで」と言った。早い!
  

  しかし、昨日の残雪が一気にとけて、もっと先にあったはずの道路が出ていた事にも驚いた
  これなら来週にはここまで車で入れると感じた。
 
  さて、標高差約1835m  登りはゆっくりと8時間、下りは2時間30分であった。
  
  林道の除雪が奥まで伸びたら2.3時間は短縮出来ると思う
  こうして猫又山(南又谷)は終わった。