雑穀谷(岩トレ)
称名滝の手前にあり、大日平の一角にその源流がある。称名川右岸の合流点から
約200M位上部にそのエリアがある。昔から岩トレの場として良く知られた所だ。
県警山岳警備隊もここで時折訓練をしており、季節の風物詩として毎年報道される。
私は詳しく知らないがネットで調べてみるとA、B、C、おらっちゃロックなど呼ばれる岩場
が並び、特におらっちゃロックは三角錐の様な岩で多様なコースがありランク付けされて名
が付いている。
![]() 雑穀谷の代表的な岩(おらっちゃロック) |
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2011年9月27日
2011年9月27日
フクさんと二人
3ヶ月振りに岩に来た。やはりザイルワークの基本からおさらいだった。
好天に恵まれて暑い。
Aフェースをフクさんと交代で登り岩の感触を掴む。やはり最初は握力に頼ってしまう。
二本目はさすがに感覚が戻る。しかし以前の自信は失せてしまって恐ごわ登った
やはり、時々は岩に接していないと身体の使い方悪くなる。
午後からはマルチピッチの実践登攀とザックを使った搬出方法を学んだ。
人を同伴する際の簡単な確保も復習して、確認。
何度も体験していながらやはり忘れていることが多い。
やはり、岩トレは基本の復習と反復訓練の必要性を再認識させてくれる。
ザイルを使った登攀は年々恐くなるばかりだが、訓練だけは続けたいと思うのでした。
2011年6月9日(木)
2011年6月9日(木)
今年始めての岩トレに来た。周囲は早春で谷間の影には残雪が見られる。
Aフェースで始動したが、土手の下にはススダケが見えているし横にはウドがあり
エラもあった。少し採り昼に食したが、何と嬉しい環境であろうか!
さて、今回は前年までの確認と、登り返しのトレーニiング。
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9時に現地集合 早速Aフェースに向かい準備するが、念のために前回までのロープワークを確認する、が直ぐに出てこない物もあって、反省しきり。 日が差すと猛烈に熱い日である。 日陰を探して行う。 |
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一応の復習を終えてトレーニング開始。 最初にセンターのルートを登って見たが、やはり恐怖心が出る。 トップロープをかけ、かつ支点を工作したがやはり反省点を指摘された。 机上では理解しているつもりでも現場で使えなくては意味がない。まだまだ練習不足だ。 |
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横には残雪があり山菜も見えている。 訓練していると、ざわざわと薮が騒がしい! 山菜採りのおじさんが徘徊しているのだ!。 一瞬熊?〜〜と思ったが。昨年のことがあるので! 私も少し採って昼に食べた。 |
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今回のメインは登り返しである。 2本のスリングを使って登る技術である。 机上での練習と現場での実習ではとまどいがある。 長さの調節と、絡める回数などやはり日頃からの訓練が物を云う。 |
後から県の山岳警備隊と消防署の青年が隣の岩に来ていて少し話していった。
3:30頃雨が降り始めたので撤収して解散。
2010年12月6日(月)
2010年12月6日(月) いつもの3人
あぶみを使ってオーバーハングを越える
好天の月曜日、誘われて出掛けた。9時に待ち合わせ、乗り合わせて現地へ
一部の路面には薄く雪が着いていてスリップしないように行く。
岩場は昨日からの好天で乾いて快調だった。貸し切りである。
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Aフェースに向かい、軽く一本登って 教えてもらった支点を作る。 (ところが流動分散にはなっていなかった!) 直ぐに指摘を受ける。やばい! さて、今回はアイゼンを履いたままで岩を登る 練習なのでまずはアイゼンを履く |
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いざ実際に登ってみると なかなかやっかいだった。 |
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やはり最初は滑るので腕力頼り、直ぐに乳酸が たまり腕が上がらなくなる。 ![]() |
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しかし要領をつかむと案外簡単だった。 前爪を小さな凹凸に引っかけて登るのだ。 |
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フクさんも |
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ガチャ ガチャと岩を削るような金属音が 山居合いに響く |
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午後からは おらっちゃロックに移動して アブミを使ってオーバーハングを乗り越す 練習を行う。 ハングしていると身体が岩から離され るので微妙なバランスが必要だ。 (写真は) 核心部(下のハング)を乗り越しチョックストーンに 掴まり乗り越す場面(フクさん) |
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支点にロープを掛けて終了 |
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核心はハング部で下から上のピンにアブミを 掛け次の支点へのアプローチだった。 空中でのスタンスと立ち込みが難しい。 ここはトレーニング場だから簡単にならないように 微妙に間隔を空けてあるのだ。 |
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その核心部に挑戦のタニカさん 残念ながら越えることが出来ませんでした。 私も挑戦した。 ハングまでは快調だったが、やはりタニカさんと 同じ所で詰まってしまった。身体を伸ばしても あと5pに届かない。辛い数度の攻防が続くと 体力がガクンと落ちる。それでは〜と一発勝負で 飛びついたら何とか掛かった。 減量と筋トレの成果があったのか? 何とかクリアー出来た。 (秘密兵器?) ハーネスに付けた25センチ位のフック付きロープが 役立った。(フクさんに貸してもらった) いわゆる自己ビレーなのだが短いので身体が 岩に密着出来るのと上半身の自由度が高い 核心部を除けばアブミを使った登攀は簡単だ。 やはり困難なところはアブミを使えば登れる のだと言う貴重な体験だった。 |
と言うわけで今年最後の岩トレは次年度のツアーに向けての良いトレーニングになった。
2010年11月6日(土)
2010年11月6日(土) 熊が出た!
フク、タニカ、タカ、タモリ、kの5名
7:30集合
(称名ゲートが閉鎖と聞いていたので歩きを入れて早めに出たが、通行可能だった。)
向かいの北側斜面(悪城の壁)にはうっすらと雪が付いている。さすがに朝は冷える。
こちら側は南に向いているのでしばらくすると日が差し込んできた。
前日の雨を気にしていたが、雪にもならず今日は乾いていた。
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次々と仲間が集まってきた。8時頃から練習開始 今回は始めてのタモリが参加するので基本練習 の出来るAフェースに陣取る。 3コースにトップロープを掛け順次トレーニング 開始。右から順に難しくなる。 さすがに4回目ともなると私も少し余裕が出来 ロープワークに時間を取られることも少なくなり スタンスや、バランスに意識を集中できた。 ただ左側のピンを打った直線のルートを数回挑戦 したのだが、一度成功したのみ。 上部でやや左に逃げてしか終了点へ届かない。 |
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少し遅れてタカさんが来て加わる。 20数年ぶりにここへ来たと言っている。 体慣らしにまずはセンターへ挑戦。 右や左にホールド、スタンスを求めて 苦戦していたが、パワーで登り切った。 |
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確保するフクさん 隣の岩で文登研の研修に参加していた 人から、熊が近くに来ていますので注意し て下さい!と声が掛かる。 爆竹の音がバチバチバンバン谷間にこだ ましている。 今回も付近のコースにはそれぞれ人が 入っている賑やかな雑穀谷だ。 |
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食事を取るメンバー タカさんは午後から所用があるとかで下山した。 タモリもフクさんにしっかり研修を受けて楽しそう だった。ただ懸垂のための命綱を「ロープダウン」 と声を出して投げたまでは良かったのだが末端を 支点に通さずザイルを落としてしまった。 これが実際の岩場ならば大変なことだ! 良い経験だった。 その後もここで様々な登り方に挑戦して終了した。 |
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2:40頃 おらっちゃロックにTガイドが来ているというので 挨拶がてら見に行く。3.4人のメンバーで来ていた。 ところが挨拶もしない内に警戒していた他の メンバーが熊だ!と叫んだ。皆、気色ばんで 車に逃げる〜と思いきや様子を見ながらカメ ラを持って熊を撮りに行くのであった。 熊は川を隔てたすぐ向こう側斜面を登って 行くすごく大きい! |
見ていた人の話を聞くとカモシカを食べていたという。一度追い払ったが再び食べに戻ってきたと言う。
間近に真っ黒な個体を見た。携帯カメラで動画を撮ってみたが早すぎて映っていなかった。
帰路、称名の料金所に立ち寄り監視員に話すと、今朝 子連れの熊が川を渡ってその岩山方面に行くのを
見ていたよ!と答えてさらに、熊は食料が無くなるとカモシカの子を襲うのだそうだ。何度かそんな光景を見て
いるよ!とも言っていた。私もその事は以前テレビで見たことがある、月の輪熊が生きているカモシカを襲って
食べる場面だっだ。すごい事だ!直ぐ身近でそんな生存を掛けた場があったのだ。今年は異常に多くの熊の
出没があり駆除されている。山に餌が少ないのだと報じられてもいる。
しかし、紅葉の真っ盛りの中に黒光りした熊が目の前の斜面を登って行く様はさすがに迫力があった。
怖さを忘れて魅入ってしまった。
2010年11月1日
2010年11月8日(月) おらっちゃの裏
フク、タニカ、kの3人
3度目の岩トレは朝8時集合で午前中のみ
おらっちゃロックの正面右側、ブッシュで隔てた隣にある岩山に行く
2面のフェースがあった。
左側はおらっちゃロックの頂上部を共有する今回の一面と、そのフェースに直角にあるフェースで
下部は右斜めにクラックが走るほぼ直登のルーで随分高い所まで続いている。
その向こうに最初からハングしたルートである。
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今回はおらちゃロックの上部が共有する岩山 写真中央の杉の木の右側が今回のコース 左がおらっちゃロック正面側 フクさんのリードで9時過ぎに取り付きセカンド で二人が登る。約30〜40M 1pで到達 中間点で岩が切れ草付きを越すと再びスラブが 頂稜まで延びる。そこに割れ目が岩棚となって おり、おらっちゃからの終了点の一つがあった。 のぞくと身がすくみそうな高度だ! さらに3M程 頂稜を奥に登り懸垂下降した。 手前の草が邪魔して下部は写せなかった。 |
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その後、横のルートに挑戦する。 今回のフェースと直角に上部まで続く垂壁。 下部に左上するクラックがある。右下にハングした岩がある所。 見上げると視線が届かない高さまで ルートがあるように見える。 |
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左上する割れ目を越え次の支点まで2度目 の挑戦で届いたが、その先は無理だった。 見事に落下。 フクさんはさすがで、その先の支点まで 登りロープを掛けてくれた。 いや〜まいった。難しすぎる! |
最初のぎこちなさから比べると若干良くなった感じがする。が何せ体力不足だ〜
減量と筋トレを始めたがどこまで続くやら〜
2010年10月20日
2010年10月20日 クライミングシューズ
9時に集合して、早速左のAフェースで基本の確認を行いフクさんのリードでトップロープを
掛け前回の確認と体慣らし。前回はフクさんのシューズを借りたので今回は自前のシューズ
を用意した。張り切って出掛けたまでは良かったのだが〜
大きな体を生かして無口で黙々とこなす Tさん なぜか戦闘帽だ |
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より困難なルートに挑戦 交代して条件を変えながらトレーニング この人の潜在パワーには驚かされる。 私よりも幾つも年長なのに全く衰えていないのだ |
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私は新しい確保器とシューズを持参したので 実際に試す機会があった。 リードの練習では上部で支点を取らずフリーの 状態、下から指摘されて思わずぞっとする。 トップロープに慣れて自分がリードだと言うこと 忘れて夢中で登っていた。 ザイルを引き上げて一旦口にくわえる際も、前歯 の差し歯が気になって仕方なかった。情けなや〜 |
午後からはおらちゃロックに移動する。 青年達が取り付いていたのでしばらく彼らの 動きを見守る。 若い人は身体が軽そうだし上手かった。 相当な熟達者だった。 食事のため場所を空けてくれたので、早速 挑戦。 前回の到達点より上部の終了点を確認する フクさん |
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斜めに右上するバンドを登る | |
始めての岩場は恐いね〜と言いながら スイスイと登る。 上部に枯れた木が突き出ておりザイルの 流れが悪くなり、この一部を安全のため落とす。 |
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最終点に着いた。ハングしているので テラスが見えない。 そこにザイルを掛けて下る。 |
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Tさんも挑戦 | |
右上するバンドを登りブッシュを避けて 直上する。 |
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上部のブッシュの所でやや苦戦 左に寄り、岩を抱えてどうにか越える。 |
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終了点に到着 この後、私も挑戦したのだが、終了点に届か |
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その後、体力の回復を待って下部の難度の 高いコースに挑戦する。 写真はフクさん フクさんの後、挑戦したが私には難しかった。 それと握力不足だ。まだ技術的にに未熟な ので腕力に頼ってしまう。 脚力で上体を上げることが出来てないのだ。 この後は2.3日筋肉痛が出て辛かった。 |
今回も学ぶことが多くあり、頭でっかちだった知識も整理されてきた。やはり実践しなけりゃ駄目だな。
それと基礎体力の著しい低下だ。体重の減量も課題だな〜
2010年10月7日
2010年10月7日 初めての雑穀谷
フク、タニカ、Ha、Kの四人
始めての雑穀谷にやって来た。山行では危険の回避と安全のために確保技術の訓練は怠れ無い。
私自身独学での知識はあるが実践経験が浅いので、今回の岩トレは願ってもない機会だった。
フクさんの指導で初歩から学ぶ事になった。
私が着くと、既にCフェースで練習していた。 Haさんが軽々と登った。私も挑戦してみたが 終了点間際で手がかりが無くギブアップ。 肩や上腕の筋肉がぱんぱんだった。 最初から飛ばしすぎで乳酸が溜まってしまった。 |
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その後Aフェースに移り、基本のロープワーク を習う。現場で対応するには熟練が居る。 ひとつひとつ確認しながら行う。 |
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その後交代して、登る。 |
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Haさんはやはり上手い、登山靴で軽やかに登る バランスが良くて見ていて不安を感じさせない。 さすがである。 |
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午後からBフェースに移動 4人でマルチピッチでの実践的なトレーニング トップ、セカンド2、ラストとアンザイレンし 登り始める。 3ピッチで最上部まで登る Haさんに続いて登る。Haさんは難所をこなす のが楽しそうだが、私は夢中だ。 |
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そのBフェース全体像 岩の左側にエスケープルートがあり ロープがフィックスしてあった。 実際のマルチを疑似体験できたので 抱いていた不安が薄くなり気持も軽くなった。 |